弊社ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 社長のブログ
  4. 火災の怖さ

火災の怖さ

こんにちは、株式会社マルショウシステム代表取締役の筒井祥宏です。

京都アニメーション放火事件で犠牲になられた方々並びにご家族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。

消防設備を仕事とする私にとっても大変ショックな事件です。

マスコミで火災の事件が取り上げられると大抵「スプリンクラーは設置されていなかった」というコメントが

出されます。消防用設備は建物の用途や面積によって法令で定められた設備が設置されています。

今回のような一般的な事業所は病院やデパートの様な建物とは違い比較的設置義務は緩くなっています。

しかし、いざ火災となれば炎の勢いに建物の用途は関係ありません。

今回の建物では螺旋階段の他にもう一本階段があった様ですが、都市部のビルには一階段建物が多くあります。

万が一火災が発生した際にはどう避難したら良いのか?

私は職業柄、一階段の飲食店やホテルに入った時には非常に気になります。

特に平時はエレベーターによる縦移動が殆どである為に唯一の避難手段である階段に物が置かれている事があります。

弊社で定期点検を行っている建物でも時々見受けられます。そんなお店やビルを見ると私は

「ここのオーナーはお客さんを何だと思ってるんだ!」と腹立たしく思うことがあります。

建物火災の原因、皆さん何が多いと思われますか?避難訓練の立会い時に私はよく参加者さんに質問します。

てんぷら油の火災、火の不始末等を挙げられますが、実は「放火」又は「放火の疑い」がとても多いんです。

https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/h30/chapter1/section1/para1/38268.html

一階段建物での最終避難手段として避難器具が設置されている場合があります。

今回の事件をきっかけに、皆さんも消防用設備に関心を持って頂き日頃出入りする建物の非常口や階段に

障害物が無いか、消火器は見える位置に設置されているかを確認してみてください。

お店がお客様を想う気持ち、利用者様への想いが見えてくるかもしれません。

ほんの少しの心がけで助かる命があります。

 

関連記事