無知の知
岐阜、名古屋、各務原市、関市で消防点検、消防設備工事、
特定建築物調査、防火設備検査、自家発電設備負荷試験などを行っております
株式会社マルショウシステムの代表取締役 筒井 祥宏です。
先日1月23日、東京港区で消防設備点検中に二酸化炭素消火設備による死亡事故が発生しました。
先月は名古屋でも誤放射による死亡事故が発生し2ヶ月連続です。
消火設備の点検が多い弊社にとっても決して他人事ではありません。
同業者としては本当にショックで、亡くなられた方やご家族の事を思うと辛いです。
未だ詳しい情報が出ていませんので勝手なことは言えませんが
僕の想像の範囲で「何故ガスを放出させてしまったのか」を色々と考えてみましたが
どの場合においても共通して言えることは「無知である」という事です。
何故、作業を進める何処かの段階で気が付かなかったのか?
何故、6人の中のたとえ一人でも注意喚起が出来なかったのか?
この事故を単に作業員による人的ミスで片付けてはいけません。
この人に、この仕事を任せてよいかと判断するのは経営者の仕事です。自動消火設備に対する知識が少ない人に
この建物の点検をさせた者に責任があります。
作業員は何も知らずに作業をさせられたんじゃないだろうか?とも思える程です。
消防点検は「3カ月で独立できるおいしい仕事」という事を言っている人がいると聞いたことがあります。
この惨事を見てもそんな事が言えるのか・・・
少なくとも、そのノリでこの業界に入って来ないでください。そのノリで仕事をしないでください。
僕は約30年この仕事をしていますが、今でもガス消火の点検や工事は「怖さ」を感じています。
消防設備に限らず全ては日進月歩「まだまだ知らない事があるんだ」「人は間違いを犯すものだ」
という気持ちで取り組んでいかなければいけません。
今回の事故は本当に残念でなりません。