事業は止められない
岐阜、名古屋、各務原市、関市で消防点検、消防設備工事、
特定建築物調査、防火設備検査、自家発電設備負荷試験などを行っております
株式会社マルショウシステムの代表取締役 筒井 祥宏です。
最近の火災事例で記憶に新しいのが3月19日に発生した半導体製造メーカー
「ルネサスエレクトロニクス」那珂工場での火災があります。
懸命な復旧作業により、わずか1か月という短い期間で火災前の50%、
5月には100%にまで回復させるという、驚異のスピードには驚きました。
同じような事例では昨年10月20日に発生しました「旭化成エレクトロニクス」
延岡工場での火災、どちらも半導体製造メーカーである事と、
出火原因が不明という事もあり陰謀説もささやかれていますが、
同社の火災対応はルネサスとは対照的で自社での復旧は断念し、
同業他社にて代替製造するという選択をしました。
発表によると2021年3月期連結決算で223億円の特別損失を
計上しながらも両社共、事業停止を最小限に食い止めようとする姿には
日本の製造業の底力を感じます。
ここまでして事業継続を図ろうとするのは目先の利益の為ではなく、
グローバル経済の中では全てが超ハイスピードに物事が進み
わずか1か月の停止をも世界は待ってはくれない、
いつ海外の企業にシェアを奪われてしまうか分からないからです。
これは極端な例ではありません、日本の製造業の中には同じような
環境下にさらされている企業は多くあります。
弊社がある東海地方では自動車が基幹産業となっており、
すべてのサプライチェーンが正常に機能してこそ一つの産業が成り立っています。
企業は法令さえ守っていれば良い訳ではなく本当の意味での危機管理、
事業継続計画が企業と従業員を守っていく事につながります。
経営と防災は切り離しては考えられません。
実行性のある事業継続計画を立てることが、これからの企業経営者の本分ではないでしょうか?
本日も読んでいただき有難うございました。