三幸製菓の火災
岐阜、名古屋、各務原市、関市で消防点検、消防設備工事、
特定建築物調査、防火設備検査、自家発電設備負荷試験などを行っております
株式会社マルショウシステムの代表取締役 筒井 祥宏です。
今月2月11日に発生しました三幸製菓荒川工場での火災では6名の方が犠牲となりました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。
火災が発生した荒川工場では過去8回の火災が発生しており、最近では避難訓練等が行われていたようですが
最悪な結果となってしまいました。
私は消防士ではありませんので、実際の火災がどのような状況なのかを具体的に説明することは出来ませんが、
消防設備士という視点から今回の報道を見たときに思うことは、
食品工場の特徴が顕著に現れた事故であると思いました。
第一に建物内で火気を取り扱うという事、外部との窓が極めて少ないという事、
内部も各工程ごとに細かく仕切られ迷路のような作りになっている事、
そして今回の事故で一番着目したい点は、比較的高齢の方が業務に従事されている事です。
これは三幸製菓に限った事ではなく、弊社が消防設備点検で訪問するお客様にも共通する事柄です。
何より火災報知機の誤作動が日常的にあったという事が報道されています。
これは私にとっても他人事ではありません。
この火災を踏まえて弊社も社内、社外を問わず啓発をしていかなければいけないと思っております。
防火管理というと宿泊施設や病院、商業施設、などに対しては比較的厳しい基準が設けられていますが
法令遵守以前に、経営者自らが人命の尊重、事業継続の在り方を見直していくことが大切であると感じました。
読んでいただきありがとうございました。